先日、ご家族の中に「過呼吸」を患っているという方より、ご相談を受けました。
吐く息と、吸い込む息のバランスが悪くなり、苦しくなる症状です。
つまり、うまく息ができない事による苦しみ、と言えます。
呼吸が狂うと、体のリズムも狂ってきます。
私たちが普段意識せずとも動いてくれている部位、心肺機能や臓器、血圧調整、などを行っている自律神経も犯されていきます。
その事によって、なんとなくおかしいという感覚、東洋医学でいうところの「未病」の状態が続き、
長期的に放置する事で、様々な病気へと進行してしまう危険が高まります。
鬱や、ひきこもり、頭痛、不眠、肌荒れ、口内炎、胃潰瘍、便秘、癌などなど、
軽いものから重いものまで、数えあげるときりがありませんが、
元をたどればうまく息ができないことは、
様々な不調を起こす引き金にすらなり得ます。
精油のよい香りを感じる事により、息を吸い込む感覚が大きくなり、深い呼吸へと導くことができます。
また、リラクセーションに重点をおいたトリートメントを行う事で、理想的な呼吸と体のリズムを、外側から整える役割もあります。
当店では、お客様の状態を見て必要な場合には、呼吸法も交えてトリートメントを行う事もあります。
改めて周囲を見回してみると、
うまく息が出来ていない方が、実に多くいらっしゃるような気がいたします。
ご本人の気づいていないうちに、呼吸が浅く、早くなっていたり、デスクワークや、スマホ操作、パソコン、対人ストレスや、焦りによる過緊張から、日頃、知らず知らずに息が止まっている場合も多いものです。
マッサージやアロマトリートメントはほんの一例ですが、他にも、
太極拳や水泳、ヨガ、瞑想、
日常の中で意識をする事で呼吸を自らコントロールする為のツールがいくらでもあると思います。
ゆっくり、深く、全身で息をすることを心がけてみてください。
うまく息ができない状態はつまるところ、
今うまく生きれていないというサインなのだと思います。
呼吸を整える時間を作ると共に、
生きる上で障害となっている環境や、思考のくせ、心理状態などを、少しずつ、振り返ってみてはいかがでしょうか？
