長細いポーチなのですが、
中には歯ブラシ、歯磨き粉、グロス、爪、甘皮やすり、ハンドクリームが入っています。
これらは、セラピストとして私が、持ち歩いていないと落ち着かない物達です。
「いつでも、どこでもすぐマッサージが出来るように…」
という癖のようなものなのですが、
これは東京で働き始めた頃に、
まる一年、ほぼ365日休みを取らずマッサージに明け暮れているうち、始まった癖です。
とにかく仕事が楽しくて、お客様にマッサージ出来る事がありがたく、いつ予約が入ってもスタンバイOKにしておく為でした。
タイ古式の時に、爪がお客様に刺さらぬよう、アロマの時は甘皮のザラザラでお客様の皮膚に不快感を与えないよう。
歯ブラシは何の為でしょうか…？
施術では、お客様との距離がとても近いので、口臭や体臭に気をつけなくてはいけないと思っています。
施術に入る前、歯を磨くのはもちろん、他にも、普段から極力匂いのある料理を食べないよう気をつけていたりします。
ニンニクやネギは当然ですし、ポテチや油物、コーヒーなんかも、意外と気になる匂いなんですよね。
…それから、アロマの香りを邪魔しないよう、香水もつけません。
足もとてもまめに洗います。
タイ古式では、足の裏を使ったマッサージがありますし、
このマッサージの思想として、
お客様の「足を清める」所から施術をスタートしますから、
自分の足も、
単に「エチケットとして清潔にしておきたい」以上に、
「清めた足で」という気持ちが強いかもしれません。
少し大げさに思われるかもしれませんが、
私自身、決して神経質に続けているというのでもなく…
そうやってマッサージありきで生活する感覚を嬉しいと感じています。
改めて、
マッサージというお仕事に巡り合えて、本当によかったと思っています。
